寄生虫を飲んで潰瘍性大腸炎を治療?治験が実際に始まる!
こんにちは。
今日の話題のニュースではクローン病の発症の一端を解明の記事が出ていましたが・・・
うーん、また後日記事にするようにします。
理由としては、既に回盲部切除などをしていればあまり今は期待しない方が良いのかな?と思ったので。また詳しく読んでから記事にします。
では、改めて話を本題に。
これまた新しい治療の情報なんですが、クローン病ではやらないのでしょうかね?
これ。前から寄生虫を飲んで治療を行うことは知っていたんですけど、こうやって臨床試験で行うのは初めて聞いた気がします。
- 作者: モイセズベラスケス=マノフ,Moises Velasquez‐Manoff,赤根洋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/03/17
- メディア: 単行本
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確かこの本にもクローン病の寄生虫のことなどが書かれていたような?そうでないような。。。
これまた昔、完治治療を探していたときにたどり着いた一つが「寄生虫を体内に入れて治す」ってこと。
案外、トンデモ治療では無かったんですかね。
今は昔に比べてむちゃくちゃ衛生面が良くなった反面、それによって出てきた疾病などが数多くあるようです。
そういえば、似たいような記事を書いて紹介していましたね。
ただ、今回は日本で行われるということが大きな違いでもありますけれどもね。
あとは、クローン病に関してもアメリカでは行われているんでしょうかね。
少し調べているとこんな記事も出て来ました。
賛否両論は色々とあるでしょうが、変に民間治療で取り組むにはリスクもあるでしょうし、寄生虫をいくら卵と言えども飲むというのは抵抗があるという人もいるでしょう。
まぁ、本当に安全かも分からないし・・・寄生虫によって腸内細菌のバランスが整うことが主かもしれませんが、怖いですかね。やはり。
ただ、いつまでも体内にいるわけではなく2週間ほどで体外に排出されるということですが、その前に体内で死滅しないのでしょうかね?
ほどほどに期待して、結果が出ればまた伝えたいと思います。
クローン病の完治にも期待?兵庫医大が治験を進める羊膜MSCとは?
こんにちは。
記事にすることがかなり遅くなってしまったんですが、ここ数日はクローン病や潰瘍性大腸炎に関する新しい情報がいくつか出ていました。
その中でも、個人的な注目が一番高かったのがこちらです。
学校法人 兵庫医科大学 ~世界初の治験!急性GVHDやクローン病に対する新たな細胞治療~ 「羊膜間葉系幹細胞の治験製品提供と医師主導治験」を開始
まぁ、自分が通院している病院というのも大きいのですがこれについての治験がいよいよ始まるとのことです。
今、レミケードやヒュミラによって寛解しているクローン病患者は昔に比べると激増したのは間違いないと思います。
しかし、それでも寛解することなく困る患者というのはやはり一定数はいるわけですよね。別に本人たちが悪いわけでは何もないのに。
それが今回の治療が確率することによって効果がある可能性があり、期待できる治療ではないかな?と考えています。
で、詳しく内容を説明しようと思うと・・・そんな言葉を簡単には説明できるほどの頭がないので、フォローさせて頂いている方のツイートから拝借させて頂きます。
※ツイート内容を紹介することは許可を得ております。
ついに詳しい情報が出てきましたね。
— IBD事務局(広島・姫路・UC外科) (@ibd_uc_cd) 2017年12月12日
この治療はクローン病が『ほぼ完治』する可能性がある治療法です。
一体なにがほぼ完治するのか?気にならないでしょうか。あくまで可能性においての言及にはなるのですが、続きます。
パソコンで例えると、IBD患者はWindowsのシステムが一部壊れてて、頻繁に電源が過熱する異常が出る状態。
— IBD事務局(広島・姫路・UC外科) (@ibd_uc_cd) 2017年12月12日
電源を冷やしたり取り外したとしても、結局Windows(免疫)がぶっ壊れてるので再発します。
Windowsをインストールし直すのが骨髄移植(危険)、修復ディスク入れるのが今回の治療です。(比較的安全)
これは免疫異常に関してのことですよね。本来、免疫は外部からのものからの侵入を防いで戦ってくれるのもの。
それがわたしたちのようなクローン病患者は、外部の敵がいないのに、なぜか自分を攻撃してしまう。
それはそもそも、免疫自体が壊れてしまっているということ。
それを治すには免疫そのものを取り換えるか、修復するしかない。
そこで、修復する手段として紹介するのが「羊膜MSC」と言えるでしょうか。
白血病とクローン病を併発している患者が、骨髄移植することで白血病だけでなくクローンも治ることは報告されていたんですが、骨髄移植が失敗した場合のリスクが余りに大きい為にクローンへの骨髄移植は行われていませんでした。
— IBD事務局(広島・姫路・UC外科) (@ibd_uc_cd) 2017年12月12日
今回の治療は骨髄移植よりも簡単に免疫異常を治せる可能性があります。
このツイートを見て思い出したのですが、過去に骨髄移植を行うことでクローン病が完治した例があるということ。
数年前、わたしが完治を目指してとんでも治療を色々と探していたときに知った例だったはずです。
ただ、確かこれはクローン病を治すために行ったものではなく、骨髄を移植することに伴って、結果的にクローン病も治ったような?ことだったと思います。
出典がどこかは忘れましたが、海外での例だったはずです。
まぁ、当たり前なんですけども、骨髄移植に関しては世間的な評価としてもリスクが高い認知はあるでしょうし、色々な治療の最後の手段みたいなイメージですかね?
あとは、ドナーの適合問題とか様々だし、費用も高額などなど。。。挙げればキリがないですかね。
ちなみに『ほぼ完治』と最初に言ったのは。骨髄移植でクローンが治った患者の中で1例クローンを再び発症した患者の報告が出た為です。
— IBD事務局(広島・姫路・UC外科) (@ibd_uc_cd) 2017年12月12日
どのくらいの%が再発症するかは解りませんが、治療のリスクが高くないのであれば十分価値ある治療かと思います。
風邪だってそうですが、完治なんてものはその場その場でのものです。
癌だって、癌部分をすべて取り除いても、転移などの結局は再発します。
クローン病でも再発というものは、骨髄移植であっても症例があったと言うことです。
治療のリスクなどに関しては、これから治験を進めるうえで色々と報告が上がってくるでしょう。
ただ、兵庫医大のHPにも挙げられていますが、骨髄移植などに比べての安全性の高さであったり、費用コストの低下。動物モデルの実証結果ありなど。
ある意味では、今後の治療方針が大きく変わるかもしれません。
残念ながら、早期での承認とはならないでしょうが、また1つ患者としての希望の選択肢が出来たのではないでしょうか。
最後に個人的な感想になりますが、最近になりまた「完治」という言葉を見かける機会が増えたと思います。
今回の記事にその言葉を付けたのは、このような医学的な観点からそれが可能になる日が近いかもしれませんよ?というのを伝えたかったからです。
以上。今後の続報に期待して行きましょう。
P.S 情報ツイートを紹介させて頂いた「IBD事務局(広島・姫路・UC外科)」様ありがとうございました。
CRPは0でも体調が良いとは限らない
こんばんは。
最近はあまり、IBDに関する情報がありません。
強いて言えば、7日に以前にも紹介していたこちら
注腸フォームが承認されて発売されたくらいでしょうかね。
ちょっと最近は色々なニュースがあっただけに少し寂しい感じですね。
あっ、あとはこのサイトの検索順位が大幅に落ちました。
更新していないのもあるでしょうが、googleのアルゴリズムの更新によって落とされたのでしょうが、ほのぼのやりたいとは思います。
ただ、その反面で何の根拠もない情報などが検索の順位が上がり、変なことにならなければ良いのですが・・・・
さて、今日の本題に移ります。
みなさんが通院する中で気になる血液検査の項目と言えば、やはりCRP。
何度か上記の記事も含めて記事にしていますね。
未だにわたしは、診察室に入って、血液検査のシートを見せられると真っ先に確認しています。
やっぱりテンションが違いますからね。
さて、ほんの1週間前になるんですが、今年最後の診察に行ってきたんですよね。
ただ・・・正直、不安だったんですよね。
それは、やはり体調がどうも微妙だったからです。
ガスや下痢が続くことが多く、きっかけとして考えられるのはやはり忘年会などの飲み会が増えることが原因だと考えていたからです。
まぁ、そんなこんなで診察室に結果を聞く前にですね。。。
看護士さんがタタタタッと。
「いなっちさん。今日はどこか調子悪いのですか?」
いやぁぁぁぁ。こんなん、絶対血液検査悪いから聞くってことだろう・・・
もう入る前から憂鬱なんやけど。。。。(;´д`)トホホ
で、「失礼します」って感じで診察を受けたんですが
CRP 0
おぃぃぃぃぃ!!いつもと変わらんやんけ。。看護士さんのあの言葉はなんやったんや?
うーん、そう言えば問診前のシートにいつもと違うこと書いたような。。。
てなわけで、意外だったので先生にこうでああで。こうなんです。なんてことを伝えたんですよね。
ただ、血液検査の結果としては異常は無し。
ヒュミラの効果も始めたばかりでなんとも言えないけれども、悪くもなさそう。ということでした。
しかしながら、どうも体調が↓気味だったので、これはどうしようもないのかな?と思いつつ、風も引き気味でしたからね。
まぁ、なによりも血液検査が通常と変わらないのはホッとしました。
ただ、これで分かるのは
この記事にように、体調だって同じです。
CRPが0だからと言っても、それはあくまでそれ。
どちらかと言えば、血液検査の結果が体調を表しやすい自分のタイプであっても体調不良は反映されるわけではないので。
血液検査だけで過信して暴飲暴食に走るのだけはナンセンスですね。
特に12月は寒さが急に増しますし、みなさんも気を緩めすぎないようにほどほどに楽しみましょうね。
では!
知ってましたか?クローン病は人間じゃなくて動物でもなります。
こんにちは。
すっかり寒くなってきたので、体調が心配な季節ですね。
気を付けて生活をしてもどうにもならないところはありますが、わたしたちは特に注意するべき季節なので気をつけねばですね。
さて、タイトル通りの話なんですが
きっとクローン病などになったのが最近の方とかは知らない方も多いかもしれませんが、わたしも最初の頃知った時には驚いた事実です。
最近たまたまツイッターでフォローさせて頂いている方のツイートで、ウサギでもクローン病を発症したようなことをツイートされていて
「あっ、ウサギもなるんだ」と思ったんですよね。
実際、犬や猫などがクローン病にかかるという事実は知っていましたけど、他の動物でもあるのだな。と。
特にこちらの東京農工大学には詳しくそのことが書かれています。
犬や猫の炎症性腸疾患|犬猫の病気|東京農工大学獣医内科学研究室
厳密に言えば、動物と人間のクローン病の症状が同じというわけでは無いのでしょう。
しかし、治療法がステロイドや免疫療法ということを見る限りでは、わたしたちと治療に関しては大差ない部分も多いのかもしれません。
さらに他のサイトのことでも書かれていることを見てみましょう。
こちらの方の説明の中では、犬のクローン病などのIBDと認めれるケースでも実は食物アレルギーであるケースもあるということです。
人でも同じように、IBDの疑いがある患者さんでも実際は違うというケースもやはりあります。
犬なども同じように診断が付きづらいこともあるのが現状なのでしょうかね。
おそらく、獣医師の間では病気の名前としての認識はまだまだでしょう。
わたしたちの病気であっても今でこそは医師の間でも知られるようにはなったのでしょうが、昔は珍しい症例でしょうからね。
まぁ、そんなわけで今回はあまりわたしたちには直接は関係はありませんが、どのような治療の経緯から自分たちにも光が射すかは分かりません。
案外、動物の治療からわたしたちの治療にも変化があるかもしれませんね。
異例!潰瘍性大腸炎に青黛が効果ありと慶応で発表!
※この記事では漢方薬などので治療を推奨しているわけではありませんのでご理解を。
こんにちは。
昨日、普通にニュースを見ていたら流れてきた映像がこちらでした。
はい。これは完全に青黛ですね。
過去にこのような記事を書いてはいましたが、広島スカイクリニックでも使用されていると言われる「青黛」が実際に臨床研究でも効果ありと示されたようです。
漢方薬などの中国古来のものが、実際にアメリカなどの論文で認められたケースと言うのはやはり異例のようですね。
おそらく、潰瘍性大腸炎で悩んでいる方が広島のスカイクリニックに一度訪ねてみることはあながち悪い選択ではないと思われます。
ただし、長期服用によって離脱したりすることで、体調悪化により再度服用した場合は効き目が弱るなどの例もあるようですし、完全に効果が認めれているわけではありません。
また、記事の最後には
この研究の代表者である金井隆典教授は「生薬には副作用があるため、決して自己判断の使用はせず、医師と相談してから使用してほしい」と述べている。
とのことも述べれています。
事実、スカイクリニックの患者さんでも副作用が発生したために服用中止の例もHPには記載されています。
あくまでまだ自己責任の範囲を抜けていないのもまた事実です。
クローン病でも青黛を試された方は少数ではある中の一人がわたしがいますが、残念ながら潰瘍性大腸炎に比べると、効果はなかなか厳しいようです。
スカイクリニックの天野先生も言われていましたが、クローン病への効果は約3割ほどの患者さんと確か述べれていた気がします。
今からやく3年ほど前のことですから記憶は曖昧ですが。。。
あっ、記事にすると言っておきながらもこんなに日が・・・
とりあえず、漢方などの効果が認められた事実は患者にとってみれば利益のあるものだとは思います。
が!しかし、これを機になんだか変な方向に進まないかだけは危惧するところではありますので、それが心配ですね。。
米医学誌掲載!クローン病の善玉菌を操作して炎症改善!
こんばんは。
なんなんだこの寒さは・・・朝からの外掃除が身に沁みます。。。
あ~そう言えばこんな時期には何度も入院したよな。。
こうやって記事を普通に書けている幸せを感じながら、今回の内容紹介です。
紹介が少し遅れてしまいましたけど、これって何度も割と言われている内容にはなると思うんですよね。
クローン病の腸内環境を整えることで、炎症改善の効果があるのでは?ということを。
ただ、今回の研究においては人工的にクローン病患者の腸内環境を操作することによって、炎症を改善するアプローチが述べられているんですよね。
米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に掲載された論文によると、クローン病の症状を改善させるには、抗生物質を用いて「腸内微生物叢(そう)の細菌の大部分を死滅」させる必要があるという。その後、「ウレアーゼ」として知られる有害な酵素を持たない細菌を腸内に再導入する。
なるほど。確かに抗生物質で菌を死滅させるのは理にかなうことですよね。
一度、腸内環境をリセットする意味合いでしょう。
研究チームは、クローン病を抱える子ども90人の便サンプルを分析し、健康な子ども26人と比較した。その結果、クローン病患者には「悪玉菌」のプロテオバクテリアが多数存在することが分かった。プロテオバクテリアにはウレアーゼ酵素が含まれており、この酵素が尿素をアンモニアに変換し、クローン病における腸内細菌のアンバランスを促していると、研究チームは説明する
出ましたね。悪玉菌。
何となく想像はついてはいますが、クローン病患者の腸内環境が健康な人に比べて良いとは思いませんから。
ただ、市販のヨーグルトなどで改善するほど甘くないのもわたしたち患者ですが。
そこで研究チームは、抗生物質のバンコマイシンとネオマイシンを下剤とともにマウスに与えて腸内細菌量を減らした後、単一細菌種の大腸菌を導入する実験を行った。
これってどうなんでしょうか?
例えば、内視鏡検査などを行う前には下剤を飲んで便を出しますよね?
と、言うことは同じように腸内細菌は検査を行う前にはこの研究のように減っていると考えても良いのでしょうかね?
実験の結果、大腸菌がウレアーゼ酵素を持たない場合、マウスの腸の健康状態は改善された。大腸菌がウレアーゼを持つ場合には、腸の炎症が悪化した。さらに、研究チームの報告によると、実験参加者5人に同じ抗生物質と下剤を与えた結果、腸内細菌量が10万分の1に減少したという。
なるほど。
つまり、下剤によって、一度ウレアーゼを含む腸内環境をかなり改善することで、そのあとの大腸菌導入によって、炎症が改善するわけですよね。
これは今までのまた生物製剤とは異なる方法ですね。
確立した実験結果にはまだまだかもしれませんが、少し期待できる内容でしたね。
意外な結果!?ステラーラの最新投与データ公開!
こんばんは。
もう寒気が明日から大変みたいなので、患者のみなさまは体調管理を気を付けましょう。
と、言ってもダメなときはダメですが・・・
ヤンセンが公開したステラーラの最新投与結果が発表されました。
レミケードやヒュミラに比べるとまだまだデータが少ないのですが、個人的にはかなり意外な結果に感じました。
分析の結果、~6mg/kg のウステキヌマブ静注投与を受けた患者の19.6%、および130 mgの静注投与を受けた患者の17.6%が、7日以内に症状改善(SFおよびAPスコアが50ポイント以上改善)を報告したことが明らかになりました。14日後には、ウステキヌマブ~6mg/kg 投与群の29.3%(p<0.05)、130mg投与群の31.4%(p<0.01)が有意な症状改善を報告しました。
ステラーラ投与においての症状改善は1週間だと多く見積もっても2割ほどのようです。2週間経過でも3割ほどのようです。
これはレミケードなどの即効性のあるTNF-αのことを考えると微妙でないでしょうか?
しかし、この投与の結果の対象者はTNF-αがあまり効かない中度~重症患者が対象なので決して悪くはないと思うのです。
ただ、重要なのはここからでして
ウステキヌマブ6mg/kg静注投与を受けた患者の反応率および寛解率は、8週時でそれぞれ 37.8%および20.9%であり、16週時(維持療法であるウステキヌマブ90mg皮下注の初回投与から8週後)には47.4%および24.1%へと上昇しました。UNITI-2試験で導入療法としてウステキヌマブ6mg/kg静注投与を受けた患者の反応率および寛解率は、8週時でそれぞれ57.9%および40.7%で、16週時には73.7%および55.5%へと上昇しました。
投与の期間が経過すればするほどに寛解率が上昇していることが見て取れるんですよね。
効果としては即効性には難があるのかもしれませんが、長い目で見れば十分に効果があると言っても良いのではないでしょうか?
いづれは自分も使用するかもしれませんので、今後も色々な観点からの投与報告を聞きたいところですね。