米医学誌掲載!クローン病の善玉菌を操作して炎症改善!
こんばんは。
なんなんだこの寒さは・・・朝からの外掃除が身に沁みます。。。
あ~そう言えばこんな時期には何度も入院したよな。。
こうやって記事を普通に書けている幸せを感じながら、今回の内容紹介です。
紹介が少し遅れてしまいましたけど、これって何度も割と言われている内容にはなると思うんですよね。
クローン病の腸内環境を整えることで、炎症改善の効果があるのでは?ということを。
ただ、今回の研究においては人工的にクローン病患者の腸内環境を操作することによって、炎症を改善するアプローチが述べられているんですよね。
米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に掲載された論文によると、クローン病の症状を改善させるには、抗生物質を用いて「腸内微生物叢(そう)の細菌の大部分を死滅」させる必要があるという。その後、「ウレアーゼ」として知られる有害な酵素を持たない細菌を腸内に再導入する。
なるほど。確かに抗生物質で菌を死滅させるのは理にかなうことですよね。
一度、腸内環境をリセットする意味合いでしょう。
研究チームは、クローン病を抱える子ども90人の便サンプルを分析し、健康な子ども26人と比較した。その結果、クローン病患者には「悪玉菌」のプロテオバクテリアが多数存在することが分かった。プロテオバクテリアにはウレアーゼ酵素が含まれており、この酵素が尿素をアンモニアに変換し、クローン病における腸内細菌のアンバランスを促していると、研究チームは説明する
出ましたね。悪玉菌。
何となく想像はついてはいますが、クローン病患者の腸内環境が健康な人に比べて良いとは思いませんから。
ただ、市販のヨーグルトなどで改善するほど甘くないのもわたしたち患者ですが。
そこで研究チームは、抗生物質のバンコマイシンとネオマイシンを下剤とともにマウスに与えて腸内細菌量を減らした後、単一細菌種の大腸菌を導入する実験を行った。
これってどうなんでしょうか?
例えば、内視鏡検査などを行う前には下剤を飲んで便を出しますよね?
と、言うことは同じように腸内細菌は検査を行う前にはこの研究のように減っていると考えても良いのでしょうかね?
実験の結果、大腸菌がウレアーゼ酵素を持たない場合、マウスの腸の健康状態は改善された。大腸菌がウレアーゼを持つ場合には、腸の炎症が悪化した。さらに、研究チームの報告によると、実験参加者5人に同じ抗生物質と下剤を与えた結果、腸内細菌量が10万分の1に減少したという。
なるほど。
つまり、下剤によって、一度ウレアーゼを含む腸内環境をかなり改善することで、そのあとの大腸菌導入によって、炎症が改善するわけですよね。
これは今までのまた生物製剤とは異なる方法ですね。
確立した実験結果にはまだまだかもしれませんが、少し期待できる内容でしたね。