術後1か月後の外来
こんにちは。2月になりましたが寒い日が続いていますね。
たまに風邪気味のようになりますが、みなさんも身体にはお気を付けを。
さて、今月の初投稿は術後1か月後の外来についてです。
もう1か月後経ったのか。という感慨深さよりもまだ1ヶ月なの?というような感じがします。
もっと時間が経過していたようにわたしは感じていたんですが、まだそんなものなんですね。
結構遠い記憶に思えているんですが、何だかんだ復職などでバタバタして時の流れが速く感じたんでしょうか。
しかし、まだ1ヶ月。
今回の外来受診は外科です。
術後の傷を見せに行くだけなんですが、これだけのために電車で何時間もかけていくのはなかなか辛いものがあります。
わたしが通う医大ですが、患者数は多いですが、それでも何時間もかけて通う外来患者はそんなに居ないでしょう。
来年からは自己負担額が倍増するし、電車運賃も考えると受診先もいろいろと考えるところではあります。
さて、何時間もかけて行った外来受診でしたが診察時間は「5分」
お腹を見せて、少し談笑して終了。
先生に「またなにかあればよろしくお願いします」と言って外に出ようとしたら
「もうよろしくしなくていいんだからね!笑」と言われました。
確かにそうですよね。
でも、なんだか少し意外でしたね。
外科の先生は自分の腕を磨くために多くの症例をしたほうがいいと思うんですけど、そういう風に言ってもらえるのは少し嬉しかったかな。
今後は先生の言うとおりにもうお世話にならないように過ごさないと行けませんよね。
受診自体は一瞬でしたが、なんとなくほっこりして終わりました。
あとはそうですね。自分の番が呼ばれる前までに受診している人たちを何人か見かけたんですが、自分よりも若そうな男の子とその親子が少し覚えています。
多分、これから手術をすることでの話をしたんだろうなぁ。というのは診察室に入っている時間から考えてもすぐに分かりました。
不安だろうなぁ。
基本的に今まで自分は手術を決断するときなどもそうなんですが、外来で親などに付いて来てもらうことはほぼありません。
理由は、親が付いてくることで自分が聞きたいこととか不安とかをちゃんと先生に聞けるか微妙だから。
それに親が変に手術の説明などを聞いて本人よりも落ち込まれるのも困るので・・
診察室から出てくるその家族を見て、親御さんも暗い顔になっているのを見てなんとなくそんなことを思ってしまいました。
あ、あとそうだ。手術をしたときの細胞を取ったりした結果も特に問題はないということで癌化とかしたら怖いから安心した。
てか、先生。そこ大事だから退院くらいには教えて欲しかった。。
なんでそんなことを思ったのかはまた別の機会で。
笑いが癌に効果あり?実験検証が行われる
もしかしたら癌になるかもしれない。
クローン病か潰瘍性大腸炎の患者は健康な人に比べるとなりやすさは高いと言われています。
しかし、今では日本人の2人1人が癌になるとも言われる時代ですからどうなのでしょうか?
自分たちのような患者は避けて通れませんが、一般の人にも関係な話とは言えない癌。
そこで、大阪で吉本や松竹なども参加して、大阪国際がんセンターで笑いによって癌に効果があるのかを実験検証するようです。
吉本興業や松竹芸能、落語家・桂米朝(故人)ゆかりの米朝事務所が実験に協力。継続的に参加できる数十人の患者に、血液や唾液(だえき)を採取後に病院のホールで漫才や落語を鑑賞してもらい、鑑賞後も血液などを採取。医師らが鑑賞前後で免疫細胞がどれだけ活性化したか調べる。鑑賞の頻度による免疫細胞の活性化の違いも調べるという。
記事を一部、引用すれば血液検査などもしっかりと検証するようでしね。
笑いは癌に効果があると言われていますし、病気全般にも笑いという力が効くのでは?と言われています。
変な薬を試すよりもよほどリスクも無く、良いことだと思います。
今から個人的には結果が楽しみですね。
ストレスはクローン病に悪いのか?
生活をしていれば、個人差はあるとは思いますが「ストレス」が溜まると思います。
そして、特にクローン病でストレスを溜めてしまう人は多いと思います。
エレンタールばかりの生活や、おいしものが食べれない生活などのストレス。もしくは病気自体によるストレスでしょうか。
クローン病でも病状は人それぞれ差がありますから、悩みも様々でしょう。
しかし、共通して言えるのはやはりストレスが溜まるという現実ですよね。
「ストレスって無い方がいいと思いますか?」
当たり前だ!ストレスがないほうが良いに決まっているじゃないか!
そんな声が聞こえてくると思いますし、事実わたしもそのように考えていました。
けど、ストレスを害と感じて生活することはもっと悪いことなのだと言うことが研究で分かっていることをしりました。
それがどういうことかと言うと、ストレスを悪いものであると考える人は心臓の疾患で死ぬリスクが43%も高いということが分かったのです。
逆にストレス自体を否定的に受け止めずにいる人は、免疫力の向上、長寿などの面でプラスに働いていることも分かったのです。
だから、ストレス自体を溜めることが決して悪いことではないということが研究で分かっているという事実です。
そもそも、クローン病ってその病気自体でストレスに感じることが多々あると思います。
けど、その病気に対して「これは自分のための試練なんだ!」というような捉え方で向き合うのか「自分はなんて不幸なんだ」と考えることで
身体の反応は絶対的に変わってくると言うことなんです。
これはあ一つの例えですが
「レミケードを打てば免疫力が下がるし、身体には悪いことばかりだ・・・」
と捉えるAさん
「レミケード打てば免疫力が下がる?なら、病気のストレスを前向きに消化すれば免疫力が上がるんだし問題ないんじゃないのか?」
と捉えるBさん
一体どちらが良いのでしょうか?
選ぶのはあなた自身ですよね。
喫煙者のクローン病に再発予防のある医薬品
クローン病患者には喫煙はダメだというこが一般的な認識だと思うのですが、こんなニュースが
クローン病(CD)患者の術後再発には喫煙が関係し、免疫調節薬のメルカプトプリン(6-MP)による術後再発予防効果は喫煙習慣がある患者だけに認められると、英国のグループがLancet Gastroenterol Hepatol(2016; 1: 273-282)に発表した。
記事によると、クローン病の患者の術後の再発予防に関してのことなんですが、喫煙患者のみ再発予防のある薬があるとのことです。
そして、その薬は免疫調節薬でメルカプトリンという薬なんですが聞いたことありますか?
自分は無かったのですが、調べてみると今自分が飲んでいる薬だったんです。
その薬の名前が「ロイケリン散」です。もしかしたら、クローン病の患者さんでも飲んでいる人は少ないかもしれません。
なぜなら、ロイケリン散はイムランと同じ系統の薬剤だからなのです。
どういうことかと言うと、イムランを飲んでいるクローン病患者さんは割といると思いますが、イムランで副作用がでる患者が一定数います。
そう。自分みたいな患者です。
そういう患者には、イムランではなくロイケリン散が代わりに出されることがあるわけです。
成分としてはどちらも同じような薬です。イムランは錠剤で、ロイケリン散は粉である違いがあります。
本来、イムランは飲むことで体内でロイケリンに変わるので、飲んでしまえばほぼ同じです。
が、どうしてなのかは分かりませんがイムランで副作用が出てしまう患者がいるわけです。
その理由は、個人による遺伝子の配列の違いによって副作用の出る出ないがあります。
イムランを初めて飲んだ時の副作用は本当に酷くて、歩くことさえ大変でした・・・
現在では、遺伝子の配列の違いを薬を飲む前に調べることが出来ます。なので、自分に副作用が出るかどうかをあらかじめ調べることが可能です。
なんだかだいぶ話がそれてしまいしたので、記事の内容に戻ります。
なぜかは記事の先が会員でないために読めませんが、喫煙をしているクローン病患者で尚且つ、ロイケリン散を飲む患者は術後の再発が予防される。
なんでなのだろう?イムランでは効果がないのか?術後に限られるのか?喫煙は今までダメな行為でなかったのだろうか?
疑問だらけではありますが、意外なところで今自分が飲んでいる薬が効果のあるものであると知りました。
今度、ロイケリンとイムランについて記事にしたいと思いますので良ければ今後飲む方の参考になればと思います。
では、週末の寒波に備えてみなさんも体調にはお気をつけを。
カロリー制限は長寿に効果がありとの結論を発表
クローン病のみなさんであれば、きっと一度・・・いや何度やったか分からないと思うのが絶食ですよね?
入院中であれば点滴でカロリーを取れますが、日常生活で体調が悪くなってエレンタールなどに切り替えた場合
どうしてもカロリー摂取というのは、通常の食事に比べると抑えられると思います。
そして、そんなカロリー摂取に関してはしっかりと取ることの方が良いという意見と、なるべく抑えた方が良いという意見に分かれていました。
そして、その問いに対して一つの結果が出たようです。
ちゃんとネイチャーに発表された結果です。2つのグループが共同で、サルを対象としてカロリーを制限した組とそうではない組に分けて実験を行った結果・・・
カロリー制限は長寿に効果があるとの結論に至ったようです。
実験開始時の年齢を若年(1~14歳)と中高年(16~23歳)に分けて改めて解析すると、若年でカロリー制限を始めた場合は寿命が延びる効果はみられなかったが、中高年で始めた場合は効果がみられ、特にオスは平均寿命の推計が全体よりも9歳ほど長い約35歳だったという。
興味深いのは、若年層にはカロリー制限は効果が見られないということです。
なので、クローン病でも年齢が若い時に絶食などでカロリーを制限することが良いかどうかの是非が問われるとも思うんです。
今回は長寿の効果を調べるものでしたが、若年層のときに行うことでのデメリットなども分かれば尚良いとは思いました。
ただ、これがどこまで人間にも置き換えれることができるかは分かりませんが
両チームの解剖データを調べたところ、開始年齢や性別にかかわらず、カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15~20%ほど低かった。糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症していた。
癌などの発生率にも明確な差が出るのであれば、なんでも食べてしまったことによる自業自得な結果という風にも思えてしまうんですよね。
特に、これはサルでの実験です。人間であれば、食べ物なんて添加物たっぷりのものを食べたいだけ食べてるわけですし
癌の発生率なんて、人間だともっと差が出るのではないでしょうか?
特に潰瘍性大腸炎は、炎症が大腸に長期的に継続するため、癌化しやすいということです。
ただし、クローン病に比べて食事制限などは厳しくありませんよね。
もし、潰瘍性大腸炎も食事制限がクローン病のように行われた場合は癌化の率も下がったりしないのでしょうか?
カロリー制限のことが飛躍すれば色々なことが考えられると思います。
ただ、わたしとしては食事制限をしっかりと行うこと。食事回数を減らすことで自然と摂取カロリーはエレンタールを併用しても減るはずです。
それがクローン病の食事療法を行う上でも非常に有効ではないのかと自分では考えています。
レミケードやヒュミラなどの薬によって、食事制限が確実に緩和されているとは思いますが、個人的にはあまり良いとは思っていません。
薬の投与があったとしても、食事制限は割と厳しめに併用することで再燃を予防できると思っていますので。
とにかく、カロリー制限を行うことで長寿だけでなく様々な病気への予防などにもつながるのであれば
クローン病と食事療法に関しても、改めて見直すべきではないかと思いましたね。
障害者の婚活事情を見て
今日は日曜日なんですが、いつもなら7時には鉄腕ダッシュを観ているんですよね。
それが今日は放送されていなかったので、適当にチャンネルを変えていたらNHKのEテレでバリバラという番組をやっていました。
そして、その番組の特集が
「障害者の婚活パーティ」という題材でした。
なんだそれ?って普通に思って興味を持って観ていたんですが
「あ~わかるなぁ」って思う部分がやっぱりあるんですよね。
病気を自分が好きな相手とかに伝えるのってやっぱり勇気いったりします。
で、それが原因で無理になったりとかね。
実際に経験がある身としては、どうしても怖かったりするんです。
番組に出られた障害のある方がこう言われていました。
「相手からも障害ということでバリアを張られるかもしれないけど、自分自身もバリアを張っているのかもしれない」と。
障害を持つということは、もちろん相手から敬遠される部分もあると思います。
けど、それとは別に自分自身が勝手に障害がある自分はダメだというようなバリアを勝手にはるという部分もやはりあるんだと思います。
手帳までは無いと言う同病者も多いとは思いますが、クローン病や潰瘍性大腸炎という病気だけで恋愛を避けられたりした人もやはり居るでしょう。
病気が発覚する前に結婚をした人と、発覚した後に結婚するのでは意味合いも大きく違いますし、いろいろと難しいですよね。
婚活パーティに行くかは分かりませんけど、自分もいづれそういうことにも踏み出すのかな?と少し考えました。
あと、番組を観ていてふと思い出した女性がいたんですよね。
今から何年前かな?自分が当時大学4年で就職活動をしていた時の話です。
同じ会社の説明会で何人か一緒のグループになって、そのグループの一人の女性が
「自分は耳が片方悪いからこっち向き向いて聞くね!」って言ってたんですよね。
なんでそんな当時のことを今思い出したのかは分からないんですけど、自分のそういう部分をちゃんと受け入れているような気がしてすごく覚えていたのかな?
て、そんなこと言ってたけど・・・自分もクローン病で「こんなん食べれないとか、こんなことしている」とか普通に今でも初めて会う人に伝えたら
すごいな。。みたいな反応返って来てましたね。
その反応がいいのか?悪いのかは別にしても、
「あっ、わりと俺も頑張ってるな」って思いました。
ついでに婚活も頑張るかな?笑
iPS細胞により小腸の作製に成功!潰瘍性大腸炎などの治療開発へ!
凄いニュースが朝から飛び込んできました。
国立成育医療研究センターは12日、万能細胞のヒト胚性幹細胞(ES細胞)やiPS細胞から、小腸に似たミニサイズの腸を試験管内で作り出したと発表した。ヒトの腸管を小さくしたような立体臓器で、物質吸収などの能力がある。伸縮を繰り返す腸特有の動きも再現した。先天性の小腸の病気や潰瘍性大腸炎などの難病の治療法開発の足がかりになる。
クローン病であれば、腸をなるべく温存するために外科手術は最小限に留めるのが主流ですし、潰瘍性大腸炎であれば大腸全摘を行いますよね。
そうすると、いづれ完治するような薬が出来ても手遅れ・・・
そんなことが少し前までの常識だったかもしれませんが
今回のこのニュースが将来的にさらに実現が出来れば、取ってしまった腸を作製して移植することが可能になるでしょう。
目や神経などをiPS細胞などで作ることで移植は可能だと思っていました。
しかし、腸などの作製は無理だろうと思っていましたが、医療の発達は自分たちの想像を遥かにうわまっている気がします。
また、記事の最後の方に
ミニ腸は培養皿の中で1年以上生存するため、創薬にも応用しやすい。ミニ腸で、開発中の薬剤の吸収能力や下痢などの副作用を評価する用途などを見込む。病気の発症の仕組みを解明する研究も期待できる。
わたしたちに治験する前に、このミニ腸を使って薬などの効果を試すことが可能になれば、新薬の開発も今までよりさらに進むかもしれません。
患者にとっては、ただただ待つしかありませんが、日々こうやって医療は進歩しています。
本当にいつかこの病気が治る。案外遠くない未来かもしれませんね。