海外発表!小児クローン病の合併リスクモデルについて
クローン病でも小児の記事って書きづらいところがあるんですよ。
なぜか分かりますか?
自分のようなある程度、年齢が経過してからなったクローン病とは勝手が違うからです。
子供さん自身もそうだし、それを支える親御さんの大変さは多分かんたんに語れるようなことじゃないから。
なので、それでも唯一記事にできそうなことが最新の研究であったりの内容をこうやって伝えることくらいなんです。
だからきっと、記事の需要は少ないとは思うけれどもそうじゃない部分でこのような記事は必ず伝えたいんですよね。
では、記事の中から一部抜粋です。
小児913例を対象にTNFα療法の効果を多施設共同前向きコホート研究で検討。
リスク評価後早期(90日以内)に抗TNFα療法を受けた患児は、受けなかった患児に比べ、穿通合併症率が低いようだったが(ハザード比0.30、P=0.0296)、狭窄合併症ではこの傾向は見られなかった。
※ この記事の中にある穿通合併症とは、消化管に穴が開いている穿孔とは別に一応、穴がふさがっている状態だと思ってください。
穿孔はクローン病の合併症の1つでもありますから、分からない方は調べてみると一発ですよ。
レミケードやヒュミラなどのTNF-αの投与は、小児ではまだまだ慎重論の比重が多い気がするんですが、今後は変わるのでしょうかね?
ただ、それに伴うリスクなども懸念されていますので、今後の治療はやはりシビアな方針はそんな簡単に成人に比べると変わらない気がします。
特に小児の子たちにこのような研究が早く適用されて、良い青春時代を心から過ごしてほしいと思うんですよね。
2020年は東京オリンピックでもありますが、クローン病にとっても大きな転機の年になることを祈ります。