クローン病患者が婚活パーティーに行った話 前編
こんばんは。
今回はちょっとしたレポートになりますが、わたし自身の初体験の話を記事にすることにしました。
いつもより、コミカルな感じの文章にしていますので気休め程度に読んで頂けたらと思います。
同じクローン病患者の方とかで
「出会いがない・・・ん?婚活か・・・興味あるけどやめとこう」
みたいな感じの人に何かしら参考になればと思います。
では、どうぞ!
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時は少し遡ることになる。
わたしは婚活パーティというものに初めて参加することになった。
理由は簡単だ。
「なんとなく」
簡単にわたしのプロフィールを述べれば、20代の冴えない会社員だ。
彼女も1年ほど居なく、出会いも大してなく、少し出会いがあればいいかな?という軽い気持ちで参加した。
そもそも婚活パーティのイメージとはどのようなものだろうか?
わたしのイメージとしては真剣な出会いの場と感じていた。
だからこそ、これぐらいの気持ちで参加するべきなのか?という躊躇する気持ちが無かったわけでは無かったが、少し心の拠り所を求めていた部分もあったのは否めない。
さて、婚活パーティの会場はちょっとした会場の会議室で行われた。
時間にしては、19時開始ということで少し遅めだろうか?
そこから2時間のパーティと考えれば、終わるのは21時。次の日が月曜日と考えると、少し仕事が憂鬱ではあった。
しかしながら、しっかりと時間厳守のA型のわたしとしては開始の30分前から会場に着いていた。
「さすがだ」
しかし、現実は半分以上の方はわたしよりも早く会場入りしていた。
今回の婚活パーティは15対15の対話形式の婚活パーティであった。
まずは、受付でお金を支払いその時に自分の番号を教えられる。
「では、〇〇様、5000円となります」
高い・・・・心の声は心に留めたまま
そのまま自分の番号札が置かれた席へと座る形式であった。
対面式で1対1で話すこんな感じのパーティスタイルであった。
つまり、座る席の向かいには女性がいるわけである。
受付で言われた番号の席に向かうと、1枚の紙が置いてある。
そう。プロフィールカードと呼ばれるものである。
名前、年齢、出身地、趣味、仕事などなど全部で20個近い項目がある。
ただし、これに全部記入する必要はなくあくまで任意ではあるが、書けば書くだけ対面した方との会話のきっかけにはなる。
それがプロフィールカードの存在であった。
パーティ開始までまだ20分ほどあるために、出来るだけ内容を埋めるわたしであったが、問題が一つある。
そう。未だにわたしの前には女性が座らないのであった。
他の席はどんどん呼ばれた席に男女が座るのだが、わたしの席の前だけ空席が続き残り3分ほどでパーティの開始を迎える。
「なんか幸先悪いな・・・・」
思わずちょっと落ち込んでしまう。
そりゃあそうだ。周りではすでに対面で座った男女で話が始まっているからだ。
「わいわい。がやがや」
そうこうしているうちに開始の19時を迎える。
そこで、司会者が・・・
「みなさんこんばんは。盛り上がっているようですね」
いや、俺の席だけ空席だけど・・・
「ただいま、一名まだ来られていませんので、もう少しの間お話をしていて下さいね」
・・・・・・・・
「まじかよ。。。」
こうしてわたしの席の前は埋まることなく、定刻の19時を5分ほど過ぎてパーティは始まったのであった。
つづく