H医大入院3日目
いよいよ3日目です。
明日が手術になるわけですが、
朝から待っています。
そう
小腸ゾンデ
一体この世の中のだれがこんな検査を作ったのだろう。憤りさえ覚えるこの検査であるが
今のおれは違う。
そうだ。鼻チューをマスターしているのだ。
以前の検査では鼻チューなどしていなかったが、あの時の俺とは違う。
きっと俺の鼻の穴もこのときを待っていたはずだ
来い!どんなチューブでも通してやるぜ!と息巻いているはずである。
ふふふ。
だが、鼻の心境とわたしの心境は違う。
「やりたくない」
いやいや、痛いしさ。。。いつもなら1mちょっとしか鼻から入れないし、チューブも太いし無理だ。
心が安定しないままときは着々と経過し、ついに呼ばれて検査室へ
検査室に飛び込んでくる、とぐろを巻くチューブ。
いやぁぁっぁぁぁっぁぁ
声にならない声をひっそりと心であげながらも
「じゃあ、始めます^^」
先生、その無慈悲な笑顔がやめてくれ。
「じゃあ、鼻に入れていくね」
おっと!そこは行けないぜ!俺がやる!
「あ、自分でいれていいですか?」
「いいよ」
よし、イメージ通りにやれば問題ない。イメージだ。イメージ・・・
ん?あら意外と普通に入るぞ。やっぱり日ごろやっているとなれるものだ。
んで、あれよあれよと先生に途中でバトンタッチして小腸をみていく
途中でバリウムなどもはいるが・・・
「あれ?ぜんぜん前より辛くない」
拍子抜けするくらいに楽に終わった。
時間にして30分くらいだろうか。以前ならもっと時間がかかっていたので全然違う。
きっと検査自体も多少は変化もあったのだろうが、それ以上に体調が悪くならない状態で臨めたことも大きいと思う。
結果としては、昨日みれない部分も見れて
以前に手術した吻合部の部分も多少切るかもしれないし、それは切ってから判断するのに加え、大腸はS状以外は問題ないとの結論となる。
予想外に検査が楽に終わり部屋に戻ると、そのまま今度は口腔外科へ。
明日に備えての歯の掃除である。
小腸ゾンデで鼻の穴が死んでいる自分には拷問であった。
「息ができない」
容赦なしに歯を磨かれるわけだが、ある意味ゾンデよりも辛い
はやく終わってくれ。
「じゃあ、また手術終わったらもう一度きてくださいね」
その笑顔にわたしは対処のしようが無かった。
心からマジか・・・と思った。
歯がきれいになったが、なんとなく痛いまま部屋に戻ると
またまたすぐに今度は手術の説明である。
以前と同じ先生に切ってもらうのでもうここは身を任せる。
縫合不全などのリスクは承知だが、これはどうしようもないですからね。
手術としては明日の朝イチからで
S状結腸と、状態を見て回盲部の切除か形成をするとのこと。
個人的には思ったよりも病状がそこまででないことに安堵した。
これで今よりもレミケードの効きも良くなる可能性も十分あるし、あとは明日を迎えるだけ・・・
ではなくて。
そのあとに部屋で看護師さんにアンダーヘアを剃られることで、辱めにあうわたしであった。