便移植で潰瘍性大腸炎が軽減
こんばんは。
以前からも治験などが進められている便移植の情報です。
糞便移植、難治性潰瘍性大腸炎の症状緩和・治癒に効果 - QLifePro 医療ニュース
今回の研究では、オーストラリアの3カ所の研究施設で、
標準治療に抵抗性を示す潰瘍性大腸炎患者81人を無作為に2群に分け、
41人に8週にわたり繰り返し糞便移植を実施し、
残りの被験者にはプラセボ治療を実施した。移植する糞便物質は
被験者1人につき少なくとも3人のドナーから採取。
糞便は均質化してろ過した後、移植まで冷凍保存し、
“懸濁液”浣腸として直腸内に直接注入した
初回治療後は被験者が自分で注入を行った。
生物学的製剤は感染リスクを伴うが、病歴のスクリーニングや便、
血液の検査によりリスクを最小限に留めることができるとParamsothy氏は話す。
8週後、糞便移植群の27%が主要評価項目
(報告される自覚症状がなく、医師が内視鏡で大腸の治癒または著明な改善を確認)
を達成したのに対し、プラセボ群では8%であった。
自覚症状の消失のみに着目すると、
糞便移植群の44%が目標を達成したのに対し、プラセボ群では20%であった。
便移植に関しては、抵抗を感じる方もいるとは思いますが
副作用も少なく、治療も期待できると言われていますが
毎回、便移植では潰瘍性大腸炎の名前が挙がりますね。
今回の調査では、自覚症状の消失よりも
やはり、内視鏡などで確認されるものが確かなものでしょう。
そう考えると自覚症状で効果を感じる人が44%であるに対して
検査などでの治癒を確認できるのが27%というのは
個人的には開きがあるように感じます。
便移植に期待するのは期待しますが
あまり大きな成果が上げづらいのかもしれませんね。
どうしてもレミケードなどの抗TNF-α抗体製剤のような
キレ味を求めたいですけど・・・難しいですね。