カロリー制限は長寿に効果がありとの結論を発表
クローン病のみなさんであれば、きっと一度・・・いや何度やったか分からないと思うのが絶食ですよね?
入院中であれば点滴でカロリーを取れますが、日常生活で体調が悪くなってエレンタールなどに切り替えた場合
どうしてもカロリー摂取というのは、通常の食事に比べると抑えられると思います。
そして、そんなカロリー摂取に関してはしっかりと取ることの方が良いという意見と、なるべく抑えた方が良いという意見に分かれていました。
そして、その問いに対して一つの結果が出たようです。
ちゃんとネイチャーに発表された結果です。2つのグループが共同で、サルを対象としてカロリーを制限した組とそうではない組に分けて実験を行った結果・・・
カロリー制限は長寿に効果があるとの結論に至ったようです。
実験開始時の年齢を若年(1~14歳)と中高年(16~23歳)に分けて改めて解析すると、若年でカロリー制限を始めた場合は寿命が延びる効果はみられなかったが、中高年で始めた場合は効果がみられ、特にオスは平均寿命の推計が全体よりも9歳ほど長い約35歳だったという。
興味深いのは、若年層にはカロリー制限は効果が見られないということです。
なので、クローン病でも年齢が若い時に絶食などでカロリーを制限することが良いかどうかの是非が問われるとも思うんです。
今回は長寿の効果を調べるものでしたが、若年層のときに行うことでのデメリットなども分かれば尚良いとは思いました。
ただ、これがどこまで人間にも置き換えれることができるかは分かりませんが
両チームの解剖データを調べたところ、開始年齢や性別にかかわらず、カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15~20%ほど低かった。糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症していた。
癌などの発生率にも明確な差が出るのであれば、なんでも食べてしまったことによる自業自得な結果という風にも思えてしまうんですよね。
特に、これはサルでの実験です。人間であれば、食べ物なんて添加物たっぷりのものを食べたいだけ食べてるわけですし
癌の発生率なんて、人間だともっと差が出るのではないでしょうか?
特に潰瘍性大腸炎は、炎症が大腸に長期的に継続するため、癌化しやすいということです。
ただし、クローン病に比べて食事制限などは厳しくありませんよね。
もし、潰瘍性大腸炎も食事制限がクローン病のように行われた場合は癌化の率も下がったりしないのでしょうか?
カロリー制限のことが飛躍すれば色々なことが考えられると思います。
ただ、わたしとしては食事制限をしっかりと行うこと。食事回数を減らすことで自然と摂取カロリーはエレンタールを併用しても減るはずです。
それがクローン病の食事療法を行う上でも非常に有効ではないのかと自分では考えています。
レミケードやヒュミラなどの薬によって、食事制限が確実に緩和されているとは思いますが、個人的にはあまり良いとは思っていません。
薬の投与があったとしても、食事制限は割と厳しめに併用することで再燃を予防できると思っていますので。
とにかく、カロリー制限を行うことで長寿だけでなく様々な病気への予防などにもつながるのであれば
クローン病と食事療法に関しても、改めて見直すべきではないかと思いましたね。