今後の治療薬のことなどについて
こんにちは。
入院中に新薬のことなどについて聞いていたことがあったので、そのことを備忘録的に残しておきます。
色々とあるのは分かっているのですが、今年の中では一番期待する薬であるのはステラーラでしょう。
では、ステラーラのメリットやデメリットはなにか?
素人なりに聞いた範囲でまとめておきます。
まずはメリットから申し上げますと
レミケード、ヒュミラなどのTNF-αとのアプローチとはまた違うので同じでの登場となりますので
レミケードやヒュミラが効かなかった患者さんに効く可能性があります。
また、レミケードやヒュミラへの抗体が出来てしまった患者さんの新しいアプローチとしての選択肢としても有効となるでしょう。
今まではレミケードからヒュミラ。ヒュミラからレミケードへのスイッチくらいしか方法しかありませんでしたが、選択肢が一つ増えるわけですね。
しかし、良いことばかりかと言えばそうではなくデメリットもあります。
まず、症例数がレミケードなどに比べると少ないということです。欧米などの使用はもっと前からありますが、現在日本では治験中です。
入院していたH医大ではすでに外来患者さんへは投与例もあるとはうかがっていますが、まだ今後のことは未知数でしょう。
しかし、クローン病などへの有効性は確認できているとのことでしたので、今後のことはもっと詳しく聞ければと思います。
また、以前にレミケードなどで調子が良かった体験をしている人達からすればステラーラはキレが若干やはり悪いとのことでした。
これはTNF-αを直接抑えるレミケードなどとは違い、じわじわと抑えるタイプがステラーラなので
炎症がものすごく激しいときに打っても効果はレミケードほどは無いようです。
ただし、術後に病変部位などをしっかりと切除したあとにステラーラを打つことの方が、レミケードやヒュミラを術後に打つよりも良いかもしれないという見方もあるようです。
デメリット、メリットはこんなところでしょうか?
ちなみにステラーラは皮下注射だけかと思っていましたが、点滴も行えるようなことも先生によっては言われていましたがどうなのでしょう。
今後の治療の選択肢が増えることは良いことですが、おそらく今後自分たちが打っていくという薬は
日本でも症例の少ないものを試していくことになるのだと思います。
それによってのリスクなども勿論、出てくるとは思いますが、そればかりに目を取られてしまい、折角の治療のチャンスだけは逃しては欲しくないとも思います。