H医大入院17日目
残念ことに一日、先生と会うことが無かった。
手術などが入っているためだ。
今日で点滴も終わりだったので、首元のIVHも抜けると思い、部屋で待ち続けたのだが上手くは行かずそのままであった。
ご飯は全粥から米飯に変わったが、そんなことはあまり意味がない。
内科の今後の治療の件なども含めて、いろいろと聞きたいことがある。
だが、病院によるのだろうが全体的な同病患者の話とかを聞いていても、連携面やサポート面でここは弱い部分だと思う。
そのおかげで退院が延びた例も見てきた。
入院していて分かったことだが、3年前のときに小腸切除での入院時に比べると質の低下が落ちたことは否めない。
どんどん病院の規模が大きくなる中で、クオリティを維持するというのは難しいのかもしれないが
安易に手術の実績などを考慮して入院を決めることも大切だが、自分が安心して過ごしやすい病院を探すことがなによりだと思う。
そして、何事もないまま入院生活最後の日を終えようとしていた。
会計から上がってくる金額を見ても、特定疾患の有難味を痛感する。
手術代だけど数十万するものが、負担額で済むのだから頭が上がらない。
いろいろなことを考えていると眠れなくなる。
入院しているときはほとんど考えないようなことを考えたりするようになる。
ここから早く出たいと思っていた気持ちも、ここを出ればまたいろいろと格闘して挑まないといけないことがある。
大変だ。本当に。
不安だしね。正直。
考えても考えてもなにも答えは出ない。
こうして、最後の夜が終わった。