潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬vedolizumabの実臨床下のデータを公表
こんばんは。
以前から耳にする機会が増えましたね。
vedolizumabの臨床の結果の情報が出ています。
個人的に気になった部分についてですが
今回のデータはvedolizumabの投与患者の5000人を対象としているようでして
なかなかの臨床結果では無いでしょうか?
そして、その対象者がTNF-αをすでに使用している患者が大半で
その後にvedolizumabを投与した患者の結果のようです。
さまざまな定義により評価された14週時点における臨床的寛解率は、潰瘍性大腸炎患者で24~55%(6試験)、クローン病患者で14~38%(7試験)。安全性に関しては、中等度から重度の活動期潰瘍性大腸炎・クローン病患者を対象とした従来のvedolizumabの臨床試験結果と同様だった。vedolizumabの治療による顕著な寛解率、疾患活動性スコアの減少、粘膜治癒が示されたとしている。
この結果を見る限りでは、TNF-αの効果減弱の患者に対しても
アプローチの手段としては有効であることが言えると思います。
現在のスタンダートなレミケード、ヒュミラからのスイッチとしては
有効率が決してすごく高いわけでは正直無いですが
患者としての選択肢の一つとしては検討するに値すると思われます。
レミケードやヒュミラが効かなくなることで
今後の不安を持つ患者達の早く希望になることを望みますね。